2014/03/24 Category : 言葉 言葉の海を泳ぎきれ! 吉田裕子「大人の文章術」を読んだ あなたは今朝起きてから、どれほどの文字を目にしましたか?TwitterでTLを追って、TV番組ぼテロップを目にし、雑誌を読み、新聞を読み、本を読み、標識を見て、お昼ご飯にふらっと入ったお店のメニューを見て……そして、この記事を読んでいる。どうでしょうか。何文字ほど目にしていますか? 決して、100や200ではないと思います。僕らは、常に文字と共に暮らしている。現代の文明は、文字でできていると言っても過言ではありません。また、読む反面、僕らは多くの文字を書いています。Twitterで呟くこともあるでしょう。友人にバースデーカードを書く事もあれば、企画書を作ったり、レポートを書いたりすることもあるでしょう。僕はこうしてブログを書いているので、「書く」ということについては日々勉強を続けております。その勉強の一環として読んだのが、この「大人の文章術」です。著者の吉田裕美さんは東大の教養学部卒であり、予備校で現代文・古文を教えられています。人の心に響く文章を書くためにはどうしたらいいのか? その問に対する答えがこの一冊に凝縮されています。この記事も、そこで学んだことを意識しながら書いているつもりです(僕の能力が低くて、あまりいい結果が出ていませんが…)。僕が最も目を惹かれたキーワードは、「シズル感」です。ブログ記事でも、小説でも、エッセイでも、レポートでも。何を書くにしてもこの「シズル感」は大事だと言えます。「シズル感」というのは元々、英語で肉の焼ける擬音語を焼ける音を表す言葉だそうです。転じて、「本能に訴えかける魅力」という意味があるのだと吉田さんは言っています。僕の拙い例文で申し訳ないのですが、例えば、「あのライブすげえ良かった!」ではなくて、「バンドメンバーの魂が客に乗り移り、客の魂がバンドメンバーに乗り移ったような、天井の見えないグルーヴ感のあるライブだった」のような。具体的な言葉があったほうが、シズル感が増すようです。この他にも・難しい文章にならない為の方策は?・すっきりとした文章にするには?・文章にメリハリをつけるには?などの様々な問に答えてくれています。日本語で物を書く全ての人(もちろん、あなたもその一人です)に読んでほしい本です。レポートも、企画書も、他の人から頭一つ抜きん出るチャンスかも……?大人の文章術posted with amazlet at 14.03.24吉田裕子 エイ出版社 売り上げランキング: 73,533Amazon.co.jpで詳細を見る PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword