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IPS細胞と医療技術の発達

IPS細胞の研究の成果が認められ、京都大学の山本教授がのベール賞を受賞した。
・・・という書き出しをするには少し時勢を逃した感があるが、ふと思い出したので、関連して医療に関することについて書かせていただく。

そもそもIPS細胞ってそもそもどんな働きがあるんだ、って疑問を持っている方はとりあえずwikipediaでも見てきていただきたい。私もさっき読んできたばかりなので、説明しろと言われても無理なので・・・。

まあ、ざっくり言えば万能細胞といったところか。研究が進めば、どんな組織でも臓器でも復活させることができるらしい。心臓移植を待ってもドナーが現れずに死んでいく人々が命を落とさなくてもすむ日が近いのかもしれない。

また、美容面でも使用が期待できるだろう。老いてしまった肌をどれだけでも若返らせることができるかもしれない。

体の全ての細胞を取り替えることができるのならば、もしかして不老不死も可能なのではなかろうか。神しか成し得なかった所業に、人間の手が届く可能性がわずかながら見える。


IPS細胞に限らず、医療の発達はめざましい。江戸時代、労咳(肺結核)にかかった人はまず助からなかったというが、現代はそんなことは全くない。

平均寿命の伸びは、高齢者がなかなか死ななくなった(語弊を招きそうだが、他に言い回しが見つからないのでこれでいく)だけではなく、新生児が例えば未熟児で生まれたり危険な状態で生まれてきたりしても、医療のおかげで死ななくなったことも関係している。

このようにして、医療は私たちの未来を明るく照らしてくれている。


・・・というの面もまあ、あるだろう。というか、そういう風に期待を持ってしかるべきだ。
しかし、物事には良い面もあれば悪い面もある。

高齢化社会、高齢化社会ときて、すでに日本は65歳以上の人々が人口の21%を越え、超高齢社会の到来だという人もいる。

合計特殊出生率の低下にも原因があることはもちろんだが、老人がなかなか死なないということにも問題がある。

もちろん、老人に早く死ねと言うわけではない。私だって長生きしたい。ただし、それが高齢社会を助長している面もあるよね、という話。

無論、長生きしてくれて構わない。その分、産めばいいだけの話なのだろうから。
話はそう単純ではないけれど、まあ、バランスさえ取れればそれで良いという気もする。

でも、不老不死が実現するのだけはいただけない。こればかりは実現するなと思う。有限の命だからこそ意味があるとか、新世代が生まれなくなるとか、そういう何かちゃんとした綺麗な理由があるわけではなく、単純に、私が「永遠」というものを生理的なレベルで受けつけないだけなのだけど(本当に、永遠について考えるとお腹が痛くなることがある)。

倫理的にも、もし不老不死になったらどうなのという問題や議論はわんさかあるだろう。気になったら、調べてみるのも良いし、自分で論を組み立ててみるのもまた面白いと思う。


医療はこれからも発達するべきである。ガンやエイズに対する有効な治療法が発明されれば良いと、心から願ってやまない。本当に。

ただ、医療技術が発達する負の面についても考えを巡らせておかないと、私たち人間は医療をつまらないことに使ってしまうかもしれない。
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