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【ゼロソー】 松岡優子舞台生活30周年記念公演『つれなのふりや すげなのかおや』観劇レポート

熊本市内には多くの小劇団が存在する。
その中でも中堅的位置に存在し、コンスタントに演劇を続けている劇団がこの『ゼロソー』です。

僕は熊本市内にある「早川倉庫」で行われた『ゼロソーの嫉妬(ラ・ジャルジー)』を観劇したことがあります。
つまり、僕がゼロソー主催のお芝居を観劇するのは、これで二度目ということになりますね。

松岡優子さんの舞台生活30周年記念公演第二弾、ということで。もちろん第一弾もあったのですが、あいにく都合が悪くて行くことができず……。今回の公演を見て、第三弾は絶対に行こうと心に決めている次第であります。

さて、この『つれなのふりや すげなのかおや』ですが、三本の短編が一つの話を織りなすという形になっています。

その三本とは、
「Eight Arms to Hold You.」作:石田みや
「つれなのふりや すげなのかおや」作:亀井純太郎
「梅酒」作:田中知啓

となっています。

石田みやさんは脚本家であり、演出家であり、役者でもあります。
テント劇団「どくんご」に参加し、全国で公演を行っています。

亀井純太郎さんは熊本の劇団「第七インターチェンジ」の代表であり、同劇団の脚本・演出を担当しています。「トリオ」では役者としての一面を垣間見ることができました。

田中知啓さんは熊本大学理学部に在籍している方で、同大学の図書館が主催する文芸賞「東光源文学賞」において最優秀賞・優秀賞と取っておられる方です。

そんな三人がそれぞれ書いた作品を亀井純太郎さんが構成し、演出したものが大枠としての『つれなのふりや すげなのかおや』となります。

しかも、その構成の方法が斬新。短編をそれぞれ独立して上演するのではなく、すべての作品を並行して上演するというものです。

その一見バラバラで無秩序に見える話を繋ぎとめる役割をしているのが主演である松岡さん。彼女の演技は一見の価値ありです。今まで見てきた女優さんの中で、一番自信に満ち溢れているというような印象を受ける方でした。

そして特筆すべき点はその舞台装置と音・光です。
舞台上を縦横無尽に動くパネル、天井から出てくる「何か」(見てのお楽しみ!)、点滅し明滅し、様々に表情を変える光。僕らを舞台からひきつけて離さない音響。
そのどれもが、見事に亀井さんの演出とマッチしていました。

構成・演出を考えるという点について、僕も学ぶところが多いにありました。
脚本も素晴らしかったのですが、僕はこちらの方に目がいきましたね……

この『つれなのふりや すげなのかおや』は27日(月)まで公演を行っています。
お時間のある方は、是非ご覧になってください。
料金は、前売りで一般が2000円、高校生が500円。当日券はそれぞれ500円増しとなっております。

予約の方法など、詳しい情報はこりっちへ!
 →つれなのふりや すげなのかおや


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