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名作を読む 梶井基次郎「愛撫」

梶井基次郎という作家を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
私は「檸檬」を思い出します。みなさんも、高校国語の教科書なんかで梶井の「檸檬」を読んだことがあるのではないでしょうか。
彼の命日は代表作「檸檬」にちなんで「檸檬忌」と呼ばれています。

さて、今回は「檸檬」ではなく、「愛撫」という作品をご紹介したいと思います。
有名なのは最後の文
「仔猫よ! 後生だから、しばらく踏み外はずさないでいろよ。お前はすぐ爪を立てるのだから。」

僕は物書きのための語彙bot(@monokakigoi_botを作っているのですが、そこで「後生」の項目を編集しようとしたときに「後生」を検索してみたときに知った作品です。

どんな作品かと言うと、一言で表すならば「猫の小説」です。
猫について梶井の思うところが存分に詰め込まれている作品と言っていいでしょう。

例えば、猫の耳に対する考察。
切符切りでぱちんとやってみたい、なんて残酷なことも出てきます。
でも、私たちも子どもの頃に、同じような残酷な思想を持っていたのではないでしょうか。
例えば、虫の解剖なんかを子ども時代に平気でやっていた御仁もいらっしゃるのでは?

しかも、猫の前足が化粧道具になってしまうなんて驚きの展開も用意されています(まだ読んでいない方も安心してください。別にこれが重要なことということでもありません。ストーリーなんてあって無いようなものですから)。

猫好きの方には是非読んでいただきたい作品ですね。
今後の猫との付き合い方が変わってくるのではないでしょうか。
なお、最後のシーンをご自分で再現するときは、くれぐれもご注意なさいますよう!


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