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Home > ブログ > > [PR] Home > ブログ > 言葉 > 「上には上がいる」は、間違った表現?

「上には上がいる」は、間違った表現?



「彼は相当な金持ちだと思っていたけど、上には上がいるんだな」

「上には上がいるものだ」


こんな発言、耳にしたことはありませんか?

<ある人が秀でていると思っていたけれども、それよりも秀でている人の存在が明らかになった時>
などによく使われる表現ですね。

しかし、「上には上がいる」という表現は辞書に掲載されていません。

広辞苑などに載っているのは
「上には上がある」
という句。


「いる」も「ある」も一緒じゃないか、という人もいるかもしれません。

しかし「いる」というのは動くものが存在していることを指すため、人間も含めた動物以外には適さないですね。

一方「ある」は全てのものに対し、存在していることを表現できます。
ここだけ見ると、「上には上がある」の方が汎用性があり、且つ正しい表現と言えるかもしれません。


ところが一概にそうとも言えないのです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、かつて全てのものに対して使うことのできた「ある」という言葉は、現代において静止物の存在に限定して使用するようになっているのです。

「私には親友がある」ではなく、「私には親友がいる」と言いますよね。
人に対して使うときは「いる」の方が自然なのです。

「上には上がいる」という表現は辞書にこそ載っていないものの、人を指す時に使いたい場合は、現代語として考えると間違いとは言えないかもしれないですね。






「上には上がいる」という表現について考えてみましたが、いかがだったでしょうか。

現代語としては自然かもしれませんが、使用の際には「上には上がある」という慣用句も頭に入れておくと良いでしょうね。


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