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津田大介『ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す これからのソーシャルメディア航海術』を読んだ

ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す  これからのソーシャルメディア航海術 (PHPビジネス新書)


PHP新書から出版されている津田大介著『ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す これからのソーシャルメディア航海術』を読みました。

読書をするのは久しぶりなのですが、全く読むのが苦にならず、一気に読み終えてしまいました。これは面白い。ずっと手元に置いておきたい本です。

この本では
第一章 動かす
第二章 受ける
第三章 発する
第四章 伝える
第五章 魅せる
第六章 働く
の6つの章に分けて、僕らがいかにしてメディアとかかわっていくかということが書かれていました。

こうやってブログを書いている身としましては、やはり第三章の「発する」と第四章の「伝える」ということについて気になることがたくさん書いてありました。
ただ、書名が「ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す」としてある割には、やや「書く」だとか「仕事をする」ということに主眼があるように思いました。しかし、第二章までは「書く」ということをしない人にとっても、これからのメディアやメディアリテラシーについて考える上で有用な情報が書かれていました。

例えば、メディアとの付き合い方について。
ネット界隈において、マスメディアを「マスゴミ」と揶揄する人をよく目にします。徐々にマスメディアの力が衰えていると捉えることもできます。
しかし、それではネットの情報の方が信憑性が高いかといえば、そんなこともなくて、やはりまだまだマスメディアの方が信頼できるメディアだと言えます。ネットはデマが多いし、それについて責任もとられないことが多い。しかし、少なくともマスメディアは責任を取ります。マスゴミなんて言うのはもったいない。

しかし、もちろんそのメディアが伝えたことの裏を見ることは重要なことです。メディアに踊らされないようにするために。
それでは、メディアに踊らされないようにするためにはどうすればいいか? 本書から引用します。
答えは書店にあります。本屋に行って、自分が興味のある分野の単行本を買って読むことから始めましょう。軸ができれば、少なくとも自分に知識がある分野については、メディア報道の裏側を推測したり、そこに秘められた意図などもわかるようになります。すると、メディアに全体に対する接し方、読み解き方も変わってくる(p.69)

僕たちは、専門的な知識を身につけなければならないということでしょうか。
尖閣諸島問題に対処しようと思えば、歴史を十分に学ばなければならない。そうしなければ、自分の意見を形成できないし、メディアが言っていることが正しいのかどうかはわからない。
そのためには、専門家の意見を聞かなければなりません。学問的に正しいことは何か、何が有力な説とされているのか、その根拠はなんなのか。それらをよく知った上でなければ、議論ができない。知識を身につけることが、メディアリテラシーの第一歩といえるでしょう。


僕の拙い文章ではこの本の魅力を伝えることができません。うう、残念。
とにかく、是非一度読んでみてください!
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