熊本唯一のミュージカル劇団ということで、劇中にもたくさんの歌やダンスが取り入れられているのが印象的だった。gojunkoがリアリズム的・現実主義的ならば、with a clinkはロマンチシズム的・理想主義的ということができるだろう。世界中の本を読んだ司書さん、子どもの頃に読んだ本を探して図書館に通い詰める青年、「ペーパーフィッシュとサイダーの海」というタイトルもロマンチックだ。図書館という場所はロマンチックな場所として機能するものかもしれないなあと、ジブリの名作「耳をすませば」を思い出しながら考えていた。